理念
さて、突然ですが、問題です。
写真に写っているのはなんでしょうか?
そう・・「リンゴ」です。
しかし、なぜ、我々はこれを瞬時に「リンゴ」と認識し、即答できたのでしょうか?
世の中には情報が溢れています。我々は知らず知らずのうちに、物事の真実を見極める力を失いつつあります。
ありふれたその場限りの情報に流され、真実を見失う事もあ得るのです。
いや、もはや真実を見ようとすらしていないのかもしれません。
なぜなのか?真実を知ることが怖いからなのかもしれません。
このような心理状態を「正常性のバイアス」と言います。
「正常性のバイアス」とは自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価するなどして、逃げ隠れする認知状態のことを指します。
そうならない為に、リスクをマネージするという観点からも、まずは目の前に示された「事実」と「主観」を疑うことから始めましょう。
写真が、「リンゴ」であるのか?
この時点では分かりません。
どうですか?
そう言われたら、これが「リンゴ」なのかどうか、少し疑問を持ち始めていませんか?
そう、装飾品かもしれない、写真と言われているが、絵なのかもしれない。または、全く違う何かなのかも・・
そうやって物事の真実を見極めていくのです。
そのためには、我々は経験を重視します。
経験することで、より多角的な視点から正解を導くことができる。
常識に惑わされず、視点を変えて、現場に行って、人々に出会い、物事に触れて、匂って、味わって、聞いてみて・・等々、真実を見極めることが必要になります。
弊社は何よりもこの事実を「疑う」ことから始めることを理念としています。
"もっと先の先のことを考えないといけない── 常人が理解し難い──・・・ そいつらに鼻で笑われるぐらいのな"
Text by 今井
これは私と土江さんが好きなある漫画からの抜粋です。
私が土江さんから「環境セキュリティコンサルタント」という形でやっていく
と話を聞いた時、「聞き慣れないワードだな。油と水みたいに合わないんじゃないか」と思いました。
事業を立ち上げる時ですが、知ってもらうために一般的に「誰もが聞いたことのある」ワードを使うことがある意味で鉄則です。もしくは連想しやすいワードを複数使うか。
そこから完全に離れ、しかも「環境」と「セキュリティ」という明らかに関連性のないワードをあえて使うとはどういうことなんだろうか。
土江さんから話を聞くうちに、その意味がつかめてきました。
"「環境」というと自然のイメージがあると思う。環境保護とか。もちろんそれもそうなんだけど、ここでいう「環境」とは「君の育った環境」「あなたの育った家庭環境」という大きな意味。
これまでセキュリティというと「危険なところに近づかない」とか「安全対策をする」とかそういうものが一般的だったと思う。
でも、これからは「もっと広範囲の、もっと手間暇と時間のかかる」こともセキュリティに取り入れていかなければいけない。
治安の悪い場所に行くために「セキュリティ意識を高める」「護身術を習う」「防犯対策をする」これは最もなことで、必ずしなければいけないことだけど、もっと広くみると「なぜそこは治安が悪いのか」という話になる。それが環境で、環境を改善すれば治安が良くなっていく。治安が悪くないのならそこでの防犯は必要がなくなり、みんなが安心して住める用になる。
では日本は、というとまだ安全で平和ではあるけれど局地的に危ない場所、治安の悪い地域は存在する。そういうものを「環境」ととらえ根底から解決していく。
それがセキュリティの本来あるべき形だと思う。時間もかかるし、聞き慣れないと思うけど、それがこれからは重要だと思う。だから環境セキュリティなんだ"
環境セキュリティコンサルティングとはまだまだ聞き慣れないワードですが、今後世界をリードする概念になると確信しています。